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I.Kim*; 岡本 芳浩
JAERI-Research 99-033, 15 Pages, 1999/04
NdCl-LiCl及びPrCl-LiClの各2成分系の相状態を、200~800Cの範囲における示差熱分析及び急冷したサンプルの室温X線回折によって調べた。NdCl-LiCl系では、31mol%NdClの組成に共晶(456C)が見られたのに加えて、包晶点(467C)の存在が観測された。一方、PrCl-LiCl系では同じく31mol%PrClの組成に共晶(464C)が見いだされたのみで包晶の存在は確認されなかった。これらの結晶をもとに、各2成分系の状態図を作成した。
林 博和; 岡本 芳浩; 小川 徹; 佐藤 譲*; 山村 力*
Molten Salt Forum, 5-6, p.257 - 260, 1998/00
希土類塩化物融体の粘性率測定を行い、イオン半径と粘性率の関係について考察するとともに他の結果と比較した。希土類塩化物試料は無水塩化物試薬(純度99.9%)を減圧下で蒸留精製してから石英ガラス製フィルターで濾過して用いた。粘性率測定には懸垂液面型の透明石英ガラス製細管式粘性率測定装置を用いた。この装置は密封型であり、透明電気炉内に設置し液面を直接観察することによって流出時間を測定して動粘性率を求めた。既存の密度データを用いて粘性率を計算した。装置定数は25から60Cの蒸留水を用いて決定した。
邑瀬 邦明*; 足立 吟也*; 橋本 雅史; 工藤 博司
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 69(2), p.353 - 357, 1996/00
被引用回数:19 パーセンタイル:67.99(Chemistry, Multidisciplinary)クヌーセン噴散マススペクトルにより、LnCl-KCl(Ln-Nd,Er)等モル溶融塩からの揮発挙動を1018-1273Kの範囲で調べた。気相の化学種としてKCl、KCl、NdCl、KNdClが見出され、それらの蒸気圧が求められた。NdCl単成分浴上のNdCl蒸気圧も同様に測定した。気相錯体KNdClを形成することによるNdClのみかけの蒸気圧上昇は温度の上昇とともに低下した。反応、KNdCl(g)+KCl(g)=NdCl(g)+KCl(g)および、KNdCl(g)=KCl(g)+NdCl(g)の第二法則エンタルピー変化から、気相錯体KNdCl(g)が2つの架橋塩素原子と2つの末端塩素原子を有するC型構造をもつことが示された。ErCl-KCl系に関しても、測定の結果KCl、KCl、ErCl、KErClの発生が見出された。